キャッシュレス決済のSquare(スクエア)は、個人事業主やサークルでも導入しやくすく、人気のサービスです。
しかし、「決済手数料が他社と比べて高いのでは?」と、導入前に迷う人もいるようです。
Squareは、2024年11月1日より、要件を満たす中小事業は、VISA・Masterは決済手数料 2.5%で利用できるようになりました。
また、大型店や多店舗向けには特別料率の相談窓口も用意しています(→Square大型店・多店舗問い合わせはこちら)。
月額料金0円、振込手数料も毎回0円、決済端末Squareリーダーは他社と比べて1/4程度の割安価格で、他社よりもコスパが良いサービスです。
Squareの費用について、詳しく解説します。
目次
Square(スクエア)の決済手数料と他社比較
決済手数料とは
決済手数料とは、キャッシュレス決済を行うごとに、店舗がスクエアに支払う手数料のことです。
手数料は、決済額の何%と定められており、売上金が入金される際には、手数料を引かれた額が振り込まれます。
Squareで支払う決済手数料の実例
Squareでキャッシュレス決済した場合、手数料がどれくらいかかるのか見てみましょう。
(例)決済手数料3.25%で、顧客が5,000円クレジットカードで払った場合
- 顧客の支払額・・・・・・5,000円
- Squareへの手数料 ・・・125円(5,000円 × 2.5%)
- 店舗口座への入金 ・・・4,875円(5,000円 - 125円)
後日Squareから店舗の口座に、手数料125円を引いた4,875円が入金されます
(例)決済手数料3.25%で、顧客が5,000円クレジットカードで払った場合
- 顧客の支払額・・・・・・5,000円
- Squareへの手数料 ・・・163円(5,000円 × 3.25%)
- 店舗口座への入金 ・・・4,837円(5,000円 - 163円)
後日Squareから店舗の口座に、手数料163円を引いた4,837円が入金されます
スクエアの決済手数料-他社との比較表【対面決済】
主要各社のキャシュレス決済の決済手数料は、ほぼ横並びですが、決済会社や決済の種類により、若干の違いがあります。
スマートフォンやタブレットと連動して使うタイプの決済端末サービスを提供している4社で決済手数料を比較してみました。
Square | Airペイ | STORES 決済 | 楽天ペイ | ||
クレジットカード | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Discover、Diners | 3.25% 対象事業はVISA・Mastercard2.5% | 3.24% | 3.24% | 3.24% |
銀聯(ユニオンペイ) | × | × | × | ||
交通系電子マネー | Suica, PASMO, Kitaca, toica, manaca, ICOCA, SUGOCA, nimoca, はやかけん | 3.25% | 1.98% | 3.24% | |
電子マネー | QUICPay | × | |||
ApplePay | (注2) | ||||
iD | 3.25% | × | |||
WAON | × | × | |||
nanaco | |||||
楽天Edy | |||||
QRコード決済 | PayPay | 3.25% | (注1) | × | |
auPAY | × | ||||
WeChatPay | 3.24% | × |
表は税込の手数料を記載しています(クレジットカード手数料は非課税で、交通系電子マネーとQR決済は課税対象です)。
(注1)AirペイはPayPayに対応していませんが、AirペイQRという関連サービスと契約すれば、決済手数料3.24%で利用できます。
(注2)STORES決済はApple Payに完全対応はしておらず、Apple Payに対応の電子マネーを紐づけている場合のみ利用できます。
Squareと楽天ペイは、プリンター内蔵の決済端末もあります(両社ともに決済端末が変わっても決済手数料は同じです)。
プリンター内蔵の決済端末サービスを提供している決済会社は上記以外にもあるので、こちらの記事で比較しています。
【プリンター内蔵型】キャッシュレス導入におすすめオールインワンマルチ決済端末比較
続きを見る
Squareの決済手数料
Squareは、2024年11月1日より、要件を満たす中小事業は、VISA・Masterは決済手数料 2.5%で利用できるようになりました。
NEW Squareの決済手数料は2.5%~
2024年11月1日より、年間決済総額3,000万円未満等の条件を満たす方を対象にVISAおよびMasterCardの対面でのカード決済手数料が3.25%から2.5%に引き下げられました
VISA・Master 2.5%条件
SquareのVISA/Masterの決済手数料2.5%の対象となるには、以下の条件を満たしている必要があります。
- サービス業:従業員50人未満または資本金5,000万円未満であること
- 小売業:従業員100人未満または資本金1億円未満であること
- その他の業種:従業員300人未満または資本金3億円未満であること
- 年間決済総額が3,000万円未満であること
上場企業や事業グループの支部は対象になりません。
主要決済会社の決済手数料は3.24%が多いので、2.5%で適用されれば、他社より安い決済手数料です。
また、例外的に、特別な決済手数料が設けられているケースについて、他社を含め紹介しておきます。
業種によっては、Squareより安い決済手数料で利用できるサービスもあります。
決済手数料がさらに安くなるケース
Square
Squareは、年間取引高が2500万円以上の場合は、カスタマイズされた料金プランで利用することができ、決済手数料が安くなる可能性があります。
業態や業種などによりプランがカスタマイズされるため、該当する場合は、問い合わせフォームから連絡する必要があります。
\ 問い合わせはこちら /
年商2500万円以上はこちら
STORES 決済
STORES決済は、元々、交通系電子マネーの決済手数料が他社より低く1.98%です。
さらに、業種によっては、専用フォームからの申込で、クレジットカード決済の決済手数料が安くなります。
STORES 決済 医療向け特別プラン
下記の医療法第一条に定める「病院」または「診療所」は、専用フォームからの申込で特別料率となります。
電子マネー決済(交通系、iD)、QRコード決済(WeChat Pay)は通常の決済手数料です。
審査結果や業種等によって、一部の決済ブランドが利用できないことがあります。
QRコード決済は加盟店審査(クレジットカード 一次審査)通過後に別途、Web管理画面から審査申し込みが必要です。
電子マネー決済は、一部のスマホ・タブレットで利用できますが、対応機種以外では利用できません。
STORES 決済 特別料率で利用できる業種
※特別料率の適用は対象の業種に限ります ※JCB、American Express、Diners Club、Discover の決済手数料は 3.24%です
特別料率適用には、必ず、公式サイトの専用フォームからの申込が必要です。
STORES 決済 (旧:Coiney)公式サイト>料金ページ>特別料率のページと進んでください。
\ 申込はこちらから /
ステラパック(プリンタ内蔵決済端末 ステラターミナル)
プリンター内蔵のマルチ決済端末stera terminalの決済サービス、ステラパックでは、医療・クリニック専用プランがあり、Visa,Mastercardの決済手数料率は永年1.50%、JCB・AMEX・Diners・DISCOVERの料率は明記されていませんが、申込情報入力時に案内されます。
(stera pack の契約期間は3 年間で、期間内に解約すると解約手数料が請求される場合があります)
ステラパックは、初回決済端末無料、ロール紙無料、故障修理対応無料、月額利用料3,300円です。
詳しくは公式サイトへ
PAYGATE(プリンタ内蔵決済端末 ペイゲイト)
プリンター内蔵のマルチ決済端末「PAYGATE」は、現在実施中のキャンペーンで、端末代金無料、決済手数料も3.24%→2.90%とお得になりますが(利用料月額3,300円は別途必要)、医院・クリニックは、さらに特別料率が設けられています。
特別プラン詳細は公開されていませんので、公式サイトのお問い合わせフォームからお問い合わせください。
\ 公式サイトはこちら /
【ペイゲート 評判】決済端末無料のPAYGATE解説
続きを見る
以上、決済手数料についてまとめました。
決済手数料以外の費用はどうなっているのか、引き続き見てみましょう。
決済端末
Squareには決済端末が4種類あります。
Squareの決済端末「Squareリーダー」は4,980円で、同等の機能を持つ決済端末を他社が20,000前後で出していのに比べると、大幅に安いです。
Squareの決済端末
Squareリーダー 税込4,980円 スマホやタブレットと連動して使うコンパクトなカードリーダー。Android・i-OS対応。 | Squareターミナル 税込39,980 これ一台でカード読取・POS機能・レシート印刷が可能。Wi-Fi環境が必要。 |
Square スタンド 税込29,980 カードリーダー内蔵のi-Padスタンド。お客様に向けて回転できる(iPadはついていません)。 | Squareレジスター 税込84,980 カードリーダー内蔵のPOSレジ。対面の2画面でお客様の操作もスムーズ。 |
決済端末不要、スマホだけでキャッシュレス導入できる!
詳しくはこちら→Squareの「スマホでタッチ決済」解説記事
\ 公式サイトで詳しく見る /
年商2500万円以上はこちら
スマホやタブレットと使う決済端末の税込価格比較
Squareの4種類ある決済端末のうち、スマホやタブレットと使うSquareリーダーは他社と比較して、かなり安いです。
スマートフォンやタブレットと連動して使うタイプの決済端末価格比較
Square | 4,980円 |
Airペイ | 20,167円 |
STORES決済 | 19,800円 |
楽天Pay | 19,800円 |
複数の端末が必要な事業や、長期使用での買い替え時は、端末の価格が安いと経費負担が軽くなります。
ただ、新規で申込をする場合は、初めのカードリーダー1台は、キャンペーンで無料になる場合があるので、各社のキャンペーン情報をチェックしてみてください。
最新【2024年11月】決済端末・カードリーダー無料・キャンペーン比較
続きを見る
オールインワンマルチ決済端末の価格比較
プリンター内蔵の決済端末「Squareターミナル」は、39,980円です。
他社では、キャンペーンや月額利用料ありのプラン設定で、導入時の端末代は0円のところもあります。
Squareターミナルは、端末代は無料ではありませんが、その分、月額固定費はかからず、解約手数料はかかりません。
Squareターミナル | 39,980円(月額固定費なし) Wi-Fi・有線LAN・スマホからのテザリング対応(無料Wi-Fiや3Gは不可、MVNO非推奨) |
PayCAS Mobile (申込先:PayPay) | PayPayからの特別プラン申込で端末代無料(1,980円の月額利用料あり)
|
PAYGATE | 30,800円→キャンペーンで0円、3,300円の月額利用料あり SIM内蔵で4G利用可・Wi-Fiにも対応 |
stera pack | ステラパックのプラン利用で端末代無料(3,300円の月額利用料あり) 光回線の固定回線推奨、ケーブル回線不可 |
楽天ペイターミナル | 38,280円 Wi-Fi 対応、4G LTEは別途申込【月額】 税別450円+3円、【契約事務手数料】 税別3,000円 |
↓オールインワンマルチ決済端末の決済手数料比較はこちらの記事をお読みください。
【プリンター内蔵型】キャッシュレス導入におすすめオールインワンマルチ決済端末比較
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月額利用料
Squareは月額利用料は無料です。
Squareリーダー、Squareターミナル、Squareスタンド、どの端末を利用しても月額利用料はかかりません。
スマホやタブレットと使うタイプの決済端末は、月額利用料がかかないことが多く、エアペイ・STORES決済・楽天ペイも月額利用料はかかりません。
一方、プリンター内蔵の決済端末サービスでは、Squareターミナルは月額利用料はかかりませんが、ステラパック・PayCAS Mobile・PAYGATEなど、月額利用料がかかるものが多いです。
楽天ターミナルは、4G LTE回線が不要の場合は、月額利用料はかかりません。
振込手数料
Squareは、振込手数料無料です。
入金サイクルは、
- 三井住友銀行・みずほ銀行・・・翌営業日
- その他・・・週1回
です。
他社より入金回数が多めで、振込手数料はかかりません。
Squareの費用まとめ
Squareの費用についてまとめると、
- 決済手数料は対象事業に該当すれば他社より安い
- 決済端末が安い(Squareリーダー)
- 月額利用料がかからない
- 振込手数料がかからない
決済手数料・その他の費用も比較してみると、Squareは総じてコストを抑えて利用できるサービスです。
導入検討中の方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
Square(スクエア) 決済のレビュー・口コミ・評判まとめ
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