この記事では、クレジットカードのタッチ決済が受付できるSquare(スクエア)の「Tap To Pay on Android」の決済の手順と、導入方法について解説します。
決済方法の実際の手順は、イメージしやすいように画像つきで解説しています。
目次
スクエアのTap To Pay on Androidとは
スクエアの「Tap To Pay on Android」とは、カードリーダーなどの決済端末が不要で、互換性のあるAndroid端末だけでクレジットカードのタッチ決済が受付できるサービスです。
手持ちのスマートフォンがTap To Pay に対応していれば、他に機器を用意することなく、自分の持っているAndroidだけで店舗にキャッシュレス決済が導入できます。
タッチ決済とは
タッチ決済対応のクレジットカード・デビットカード・NFCを搭載したスマホなどを、読取機器にかざしてタッチするだけで支払いが完了する決済です。
暗証番号の入力・サインの記入などが不要で、簡単スピーディーな会計が可能です。
←タッチ決済対応カードは、このマークがついています
タッチ決済に対応しているクレジットカードは多いですが、タッチ決済普及前に発行された古いクレジットカードは未対応のものがあります。有効期限を迎えて新しいカードになるタイミングで、タッチ機能つきのカードに切り替えられます。
また、Squareは、タッチ決済に対応していないカードでも、カード番号を手入力すればカードリーダーなしで決済することも可能です。
SquareのTap To Pay on Androidでは、決済受け付け用のAndroidの背面に、カードやスマートフォンをタッチして決済します。
Tap To Payは導入費用0円、かかる費用は決済手数料3.25%だけ
手持ちのAndroidがTap To Pay に対応していれば決済端末が不要で、導入費用は0円です。
かかる費用は決済手数料3.25%だけです(カード番号手入力の場合は決済手数料は3.75%)。
Squareの基本情報 | |
月額利用料 | 無料 |
Tap To Pay 決済手数料 (カード番号手入力の決済手数料) | 3.25% (3.75%) |
振込手数料 | 無料 |
入金サイクル | 三井住友銀行・みずほ銀行は翌営業日 その他は毎週金曜日 |
スクエアのTap To Payについて、こちらの記事でも解説しています。 本記事では、カードリーダー不要でAndroidだけでタッチ決済の受付ができるSquareの「Tap To Pay on Android」について、サービス内容・手数料(費用)・入金サイクル・レシート発 ... 続きを見るスクエア【Tap To Pay 解説】アンドロイドだけでキャッシュレス導入!
Tap To Pay on Android対応端末調べ方
まずは、手持ちのスマートフォンがTap To Payに対応しているか確認してみましょう。
Tap To Pay on Androidが使える端末は、Android 9以上搭載で、NFC機能が付いているAndroid端末です。
ただ、この条件を満たしていても、使えない機種もあります。
Squareの公式サイトの互換性検索ページで、自分の持っているスマホが対応機種かどうか確認できます。
\ 公式サイトで確認 /
スクエアのTap To Pay on Androidの始め方
Squareの加盟店になる
SquareのTap To Pay on Androidは、Squareの加盟店にならなければ使えません。
Squareの公式サイトで無料アカウント作成し、オンラインで加盟店の申込を行います。
加盟店審査がありますが、Squareの審査は通りやすく、審査結果の通知も早いです。
早ければ、当日中にメールで下記のような審査通過のお知らせが届きます。
審査は段階的に行われ、まずは、VISA・Mastercard・American Expressの審査結果が届きます。
審査通過メールが届いたら、次の手順でAndroidを設定します。
事前準備-Androidの設定
Android設定
- AndroidにSquareのアプリをダウンロード
- 端末の設定でNFCをオンに
- 開発者オプションのオフを確認(デフォルトはオフ)
- Square POSレジアプリの [その他] > [設定]> [周辺機器]で、Tap to Pay をオンにする
Android側で行う設定はこれだけです(Android端末の種類によっては手順が異なる場合があります)。
設定の手順は、次のとおりです。
Squareアプリ(無料)をダウンロード
SquareのTap to Pay on Androidは、Squareの3つのアプリ、「SquarePOSレジ」「Square請求書」「Square予約」に対応しています。いずれも、無料アプリです。
決済業務で使うなら、POSレジアプリの「SquarePOSレジ」をAndroidにダウンロードすればOKです。
Google Play ストアからダウンロードし、Androidにインストールしてください。
Androidの設定で、[NFC]をオンにする
NFCオンのやり方
「設定」→「接続」→「NFCと非接触型決済」
「NFC」 をオンに切り替えて有効にします。
Androidの設定で [開発者オプション] オフを確認
Androidの設定で、開発者オプションは、デフォルトではオフになっていて、設定メニューにも表示されません。
開発者オプションがオンの時だけ設定項目に表示される、隠れメニューです。
開発者オプションがオフになっているかどうか分からない場合には、以下の手順で確認できます。
開発者オプションの確認方法
「設定」→「端末情報 or デバイス情報」→「ビルド番号 or MIUIバージョン」
「ビルト番号」を数回連続でタップすると、「開発者オプションが有効になるまであと〇回です」と表示され、無効になっていることが確認できます。
無効のままにしておく必要があるので、それ以上はタップせずに設定画面を閉じてください。
また、開発者オプションがオンになっている時は、次の手順でオンオフの切換えができます。
開発者オプションのオンオフ切換え
「設定」→「システム」→「詳細設定」→「開発者オプション」
SquareアプリでTap to Payをオンにする
SquarePOSレジアプリの設定で、Tap to Payをオンにします。
SquarePOSレジのTap to Payをオンにする方法
画面下のナビゲーションバーの
「≡ その他」→「設定」→「周辺機器」 の順にタップします。
[Tap to Pay] を選択し、オンに切り替えて有効にします。
スクエアのTap To Pay on Androidの決済手順【画像で解説】
Tap To Pay on Androidの決済方法は、次の通りです。
step
1決済金額入力 or POSレジ登録商品をタップ
SquarePOSレジの会計画面で、金額入力するか、ライブラリ(またはお気に入り)から商品をタップして売上を登録します。
step
2「売上を確認」→「会計ボタン」をタップ
「売上を確認」をタップすると、上記の画面になります。続いて、「お会計」をタップします。
step
3「Tap To Pay」をタップします
「Tap To Pay」が表示されない場合。「Tap To Payを有効化」を選択するか、NFCが有効になっているか確認してください。
step
4カードをスマホにタッチ
タッチ決済の受付準備完了のアニメーションが表示されます。
この画面が表示されたら、スマホをお客様の近くに置き、スマホの背面にお客様のタッチ決済対応カード(またはApplePay・AppleWatchなどのNFC端末)をタッチします。
スマホによってセンサーの位置が異なるため、音が鳴るまでカードをスマホの背面にかざした状態で試してください。
step
5決済完了・レシート送信
音が鳴ったら決済完了です。
Eメールかショートメールで、電子レシートを発行するか、不要の場合は「レシート不要」をタップして終了します。
Tap To Payのデメリット・注意点
Tap To Payに対応していないAndroidに注意
手持ちのAndroidがTap To Payに対応しているかどうかはSquareの公式サイトで調べられますが、Square側で未検証のAndroidも少なくありません。
Androidは機種が多く、検証の手間がかかるため仕方がない面もありますが、Android 9以上、NFC機能が付いていても、Tap To Payが正常に使えない機種もあります。
Tap To Payは、かかる費用は決済手数料のみなので、使おうと思って使えなかった場合のダメージはそこまでないかもしれませんが、Android 9以上、NFC機能がついているからOKという訳ではないので注意が必要です。
Squareの公式サイトで、対応機種かどうか確認をおすすめします。
公式サイトで確認
Tap to Pay on Androidは電子マネーは決済できない
SquareのTap To Payで決済できるのは、
- タッチ決済対応のクレジットカード
- Apple Pay等スマートフォン決済
- PayPayのQRコード
電子マネーの決済には、今のところ対応していません。
PayPayは、決済端末がなくても、SquarePOSレジで表示したQRコードをお客様がスマートフォンで読み込んで決済ができます。お客様が金額を打ち込んだり確認する必要はありません(PayPayの加盟店審査があります)。
タッチ決済に対応していないクレジットカードに注意
最近のクレジットカードのほとんどは、タッチ決済に対応していますが、タッチ決済の機能が普及する前に発行されたクレジットカードもまだ流通しています。
Tap To Payは、タッチ決済の機能がついていないクレジットカードは決済できません。
しかし、Squareは、カード番号を手入力して決済できるので、もし、タッチ決済機能がないカードをお客様が提示しても決済を受け付けることはできます。
ただし、タッチ決済では決済手数料は3.25%ですが、カード番号手入力の際の決済手数料は3.75%かかります。
Tap to Payのサインレス決済の金額の上限
Tap to Pay on Androidでサインレスで決済の上限は、
- サインが不要なタッチ決済式カードの場合は¥15,000
- モバイルウォレット(Apple Payなど)の場合は¥9,999,999
と定められており、限度額以上のタッチ決済は、お客様の署名が求められます。
Apple Pay、Google Payなどのモバイルウォレットでは、Touch IDやFace IDなどの生体認証によってお客様の本人確認を行います。
まとめ
SquareのTap To Payの導入方法・使い方について解説しました。
Tap To Payは決済端末がいらないので、手持ちのAndroidが対応していれば、導入費用0円でコストをかけずにキャッシュレス決済が導入できます。
また、無料で使えるSquarePOSレジも使いやすく、扱う商品を事前に登録しておけば、レジ作業がスムーズになるのでおすすめです。
イベントなどの出店でも、Androidだけで決済できるので、狭いスペースでも使いやすく、タッチ決済でスピーディーにレジを済ませることができます。
Squareは、小規模店の個人事業主やサークルなども審査に通りやすく、審査も早いです。
詳細は公式サイトで