PayPayは、ソフトバンクとヤフーの合弁会社が運営するキャッシュレス決済サービス事業で、還元率の高いキャンペーンなどインパクトのある販促が多く、順調に利用者数を伸ばしています。
「PayPay」の登録ユーザーは、5,500万人を突破(2023年2月7日時点)し、右肩上がりを継続中。
ある調査では、2022年のアプリ利用者ランキングで、1位のLINEに次いで2位にPayPayがランクインしています。

(この調査は、Androidスマートフォンでの起動数を基に国内ネット人口に則して推測したものです。メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外となっています)
過去にPayPay経由でクレジットカードが不正に使われたとのニュースもありましたが、現在はセキュリティが強化され、悪意ある者による不正取引が行われた場合でも、原則、加盟店に取引金額の全額を入金する補償制度も用意されています。
このページでは、PayPayの手数料やサービスについて、また、PayPay導入の店舗側のデメリットについて解説します。
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PayPayの仕組み・使い方は?
クレジットカードの場合は、カードリーダーでクレジットカードを読み取りますが、PayPayは、QRコードを読取って決済するのが特徴です。
PayPay決済方法
PayPayの決済方法は二通りあります。
- ユーザースキャン(顧客が店舗のQRコードをスキャン)
- ストアスキャン(店が顧客のスマホアプリのバーコードをスキャン)
客がスマホでスキャンするユーザースキャン
ユーザースキャンでは、店舗側は、QRコードスタンドをレジ横などにおいておけばOKです。
店側はスマホやタブレットを用意しなくてもOKです。
(売上管理はスマホやパソコンでWEBサイトにアクセスする必要があります)
ユーザースキャンの支払処理の流れ
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1【ユーザー】PayPayアプリでお店のQRコードをスキャン
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2【ユーザー】決済金額を手入力
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3【ユーザー】客のスマホ画面を提示してもらい金額を確認
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4【ユーザー】「支払う」ボタンを押す
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5【店】客のスマホ画面の決済完了画面を確認
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6【店】売上管理画面(PayPay for Busines)で取引完了を確認
レジ業務は上記のように行います。
機器を用意しなくても簡単に利用できます。
お客さんは、あらかじめ、スマホにPayPayのアプリをインストールし、クレジットカードや銀行口座の情報をアプリに登録しておく必要があります。アプリを通して、クレジットカード決済や銀行引落で決済が行われる仕組みです。
店側がスキャンするストアスキャンはスマホかタブレットが必要
ストアスキャン方式は、店側がお客さんのバーコードを読み取って決済をします。
この方法は、PayPayと直接契約するのではなく、「スマレジ・PAYGATE」「AirペイQR」「stera pack
」などのキャッシュレス決済サービス経由でPayPayを導入すると利用できます。
これらのキャッシュレス決済サービスはPayPayだけでなく、クレジットカードや他のQRコード決済も同時に導入できます。
この場合、決済手数料はサービスによって異なりますが、PayPayと直接契約するよりも高い手数料です。
決済金額の入力も店側が行います。
なお、「Square」経由でPayPayを導入した場合は、ユーザースキャン方式となりますが、決済ごとに固有QRコードがSquare POSレジアプリの画面上に表示され、金額も自動入力されます。
PayPay(ペイペイ)店側のデメリット
決済手数料がかかるデメリット
PayPayでお客さんが支払をすると、その額に応じた決済手数料がかかります。
PayPayと直接契約すると1%台の手数料で、クレジットカード決済に比べるとかなり安い手数料です。
キャッシュレス決済サービス経由で申込した場合は、クレジットカード決済なみに3%程度手数料がかかります(キャッシュレス決済サービスにより異なります)。
手数料率としては高くないものの、現金払いよりも利益が減ってしまいます。
これが一番のデメリットと言えるかもしれません。
(PayPayと直接契約した際の決済手数料はプランによって異なります。詳しくは後述します)
コード決済の読み取りが手間なデメリット
ユーザースキャン方式の場合、客側がQRコードを読み取って金額入力を行います。
お客さんによってはマイペースで操作する方もいるので、意外に時間がかかってしまう場合もあります。
また、初めて利用する人や、まだ慣れていない人もいるため、店舗側がPayPayの使い方を説明しながら決済するというケースも実際にあり、そうなると少しばかり手間も時間もかかります。
金額を間違った時の対応が面倒?
万が一、金額を間違って決済してしまった場合、払い戻し処理が面倒そうだなぁと思っていませんか?
実際は、PayPayは返金処理が簡単にできるのでそこまで面倒ではありません。
現金に比べると手間が増えると感じてしまうかもしれませんが、PayPayは、全額返金や一部返金ができるので、意外と簡単に返金処理ができます。
取引失敗・支払失敗・決済エラー時の対応が必要
PayPayで手順通りに決済したはずなのに、お客様のスマホに「支払失敗」と出たり、売上管理画面PayPay for Businessの取引ステータスに「取引失敗」と出ることがにあります。
お客様のPayPay残高不足や、クレジットカード会社の承認がおりないなど、原因はいくつかあります。
支払失敗した場合は、再度決済のやり直しが必要なので、決済後は取引ステータスの確認を必ず行いましょう。
顧客のアプリでは支払い完了となっていても、店側がPayPay for Businessでは取引失敗になっているケースもまれにあります。
顧客の支払情報が店側に正しく届いておらず、支払ができていない状況なので、再度決済が必要です。
このようなケースでは、お客様のPayPayアプリ上でいったん支払完了となっていても、24時間以内に取消・返金が行われるので、ダブって支払が行われることはありません。
帳簿づけが面倒なデメリット
キャッシュレス決済の場合、帳簿づけが少し複雑になります。
売上があった日に売掛金を仕訳計上して、入金があった際に手数料と売掛金入金の仕訳計上を行います。
現金払いであれば一度の仕訳でいいですが、PayPayだと、売上と入金の2度の仕訳が必要です。
すでにクレジットカード決済を導入している店舗であれば、こういった仕訳には慣れているので問題ないと思いますが、初めてキャッシュレス決済を導入する場合は、負担に感じるかもしれません。
PayPayの店側のメリットは?
以上のようなデメリットはあるものの、導入店舗数は増えています。
デメリットを上回るメリットがあるからです。
PayPayの店側のメリットについて解説します。
送客効果が期待できるメリット
PayPayは、ユーザーに向けた「利用額の〇〇%還元」といったキャンペーンを実施することが多く、PayPay加盟店になった場合の送客効果を考えると、必要経費の範囲内ととらえる方も多いです。
ユーザー向けのお得なキャンペーンが定期的に施策されており、これからもユーザー数の伸びが見込まれます。
ユーザー向けキャンペーン
全国自治体でも、PayPay利用のユーザーに、最大20~30%還元するキャンペーンを開催中です!
PayPayは、全国54以上の地方自治体と共同で「あなたのまちを応援プロジェクト」を実施。参加自治体は、今後も増えていく見込みです。
自治体ごとにキャンペーン内容は異なります。
また、費用面でも、負担が少なく導入できるメリットがあります。
費用をかけずに導入できるメリット
PayPayの決済手数料は、2021年9月30日までの期間限定で無料でしたが、無料期間は終了しました。
決済手数料は 1.60% or 1.98%
現在、店舗の集客に活用できる「PayPayマイストア ライトプラン」(有料プラン)への契約状況に応じて、下記のとおりになっています。
決済手数料 | |
PayPayマイストア ライトプラン(有料プラン) | 1.60%(税抜) |
PayPayマイストア制限プラン(無料プラン) | 1.98%(税抜) |
クレジットカード決済の手数料は安くても3%台なので、1%台は非常に安いです。
PayPayマイストア ライトプラン(有料プラン)はさらに集客できる
PayPayマイストア ライトプランは、PayPayクーポンやPayPayスタンプカードなどの集客サービスが利用できる有料プランです。
PayPayマイストア ライトプランの費用
- 初期費用1,980円(税別)
- 月額1,980円/店舗(税別)
PayPayアプリ上で配信可能な「PayPayクーポン」が発行できます。
スタンプカードも利用できます。
アリペイも同時に導入できるメリット
PayPayでは、中国人観光客が日常的に使っているQRコード決済Alipay(アリペイ)や、アジア系のQRコード決済アリペイコネクトサービスも決済でき、決済手数料は1.98%です。
PayPayマイストアを使ってユーザーにアピールできる
PayPayの加盟店になると、PayPayマイストアを使って、PayPayユーザーに情報発信ができます。
PayPayマイストアの利用は無料プランでも利用可能です。
PayPayアプリは、ユーザーが「近くのお店」を選ぶと、PayPay加盟店が表示されますが、PayPayマイストアでストアページを作っておけば、MAPアイコンのタップで、その店舗が作成したストアページが表示され、店舗情報やクーポンをチェックできるようになっています。
「近くでPayPayが使えるお店ってどこかな?」と調べたユーザーの目にとまりやすくなります。
PayPayの加盟店になったら、宣伝のためにストアページを作っておくことをおすすめします。
PayPay導入にお得なキャンペーン実施中
PayPayマイストア ライトプラン トライアルキャンペーン
現在「PayPayマイストア ライトプラン」のトライアルキャンペーンを実施しており、通常1,980円(税別)の初期費用と、1カ月当たり1,980円(1店舗あたり、税別)の月額利用料最大2カ月分が無料になります。
このキャンペーンの終了日は未定です。
日本では、一般的なキャシュレス決済は、現状、安くても3%以上の決済手数料がかかるのが普通ですので、かなり安い決済手数料と言えます。
入金サイクルと振込手数料
PayPayの入金サイクルは、
- 月1回 振込手数料無料(月末締め最短翌日入金)
です。
このタイミング以外で売上金の入金が必要な場合は、「早期振込サービス」(有料)が利用できます。
・早期振込サービス(都度):すぐに入金が必要な方
・早期振込サービス(自動):振込可能金額が3万円を超えた時に自動で入金を希望される方
早期振込サービス利用の場合は、次の振込手数料がかかります。
- PayPay銀行・・・ 20円(税別)
- その他の銀行・・・200円(税別)
PayPay銀行とは?
2021年4月にジャパンネット銀行はPayPay銀行に名称が変わりました。
PayPay銀行は、インターネットバンキングで、セブン銀行やローソン銀行、ゆうちょ銀行などの提携ATMを使って入出金ができます。
提携ATM入出金手数料
3万未満 | 3万以上 | |
月1回まで | 無料 | 無料 |
月2回目以降 | 165円 or 330円 (提携ATMによる) | 無料 |
PayPayの加盟店になればLINE Payも使える
2021年8月17日より、PayPayの加盟店で「LINE Pay」の決済ができるようになりました。
PayPayの利用ユーザー5700万人(2023年4月時点)に加え、LINE Payユーザー4000万人(2021年6月末時点)の集客効果を期待できます。
PayPayの導入のスピードは?
PayPayの加盟店になるには、審査を通過しなければなりません。
審査に1週間ほどかかり、審査に通れば、運用ツールが入ったキットが送られてきます。
スピーディーに導入できたという口コミもあります。
#はなぶさ旅館 もモバイル決済システムの #PayPay を導入しました!というお知らせブログ。
ってか、オンラインで申し込んで1週間かからずに登録完了。
全てのキッドも1週間以内に届きました。
PayPay恐るべし。
みんなもPayPayでペイペイした方が良いよ。ポイント貯まるよ。https://t.co/AlXjydb4eP— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2019年3月8日
今後PayPayの普及はどうなる?
今後、PayPayがどれだけ普及するか未知数なところもあります。
日本人にとっては、QRコードという決済方法自体がまだなじみが薄く、クレジットカードの決済が主流の現状です。
同じキャッシュレス決済でも、クレジットカード決済がメインで、QRコード決済はサブ的な使われ方が今後も続くのではないかと思います。
しかし、PayPayは、テレビCMや、話題性のあるユーザー向けキャンペーンなどで、認知度が上がってきていることは間違いないです。
私の店舗でも、お客さんから「PayPay使えますか?」と聞かれることも増えてきました。
PayPayが使えるお店についても、大手チェーン店でも導入している店舗は多く、今後導入予定の店舗も多数あります。
PayPayが使えるお店
PayPayが使えるコンビニ
PayPayが使える家電量販店
PayPayが使えるドラッグストア
この他、居酒屋店などでも多く導入されています。
この勢いはしばらく続くと思われます。
PayPayの申し込みはこちらかどうぞ。
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