SquareやAirペイ、STORES決済などのモバイル決済では、電子レシートが発行できます(おてがるPayは電子レシート非対応でレシートプリンタが必要です)。
各社の電子レシート対応について、詳しくはこちら
お客様のEメールやSMSにレシートが送信できるので、レシートプリンターがなくても決済業務ができ、レシートプリンターはオプション扱いになっています。
レシートプリンターは、値段が少し高めのものが多いこともあり、レシートプリンター無しでモバイル決済を導入する店舗もめずらしくありません。
お客様に、「紙のレシートの代わりに、メールでレシートを送ります」と説明すれば、特に問題ないケースがほとんどかもしれませんが、「紙でレシートもらえないなんて、何だか心配」と不審がられる懸念もありますよね。
レシートプリンターを買わずにモバイル決済を導入した店舗は、「紙のレシートが欲しい」と言われた時に、どのようにしているのか調べてみました。
PayPayなどのレシートが出ないQRコード決済や電子マネーの決済にも、応用できると思います。
紙のレシートが欲しいと言われた時の対策方法
レシートプリンタを買っていないお店では、
- 基本的には電子レシートを使う
- どうしても紙のレシートが欲しいと言われた場合は、クレジットカード決済と分かるように、領収書を書く
などして対応しています。
レジレシートや領収書にクレジット利用と明記
使っているレジの機械によっては、「クレジットカード」というボタンがあって、レシートにクレジットカード決済と印字されるものもあります。
しかし、シンプルなレジなど機種によっては、クレジットカード決済と印字されないものもあります。
そういった場合、紙の控えが必要な時は、通常使っているレジのレシートや領収書に、「クレジットカードご利用」と但し書きしたり、「CREDIT」のスタンプを押して対応しているところが多いようです。
クレジットのスタンプを利用
手書きでクレジットカード利用と書くよりも、ゴム印やシャチハタスタンプで「クレジットカードご利用」や「クレジット」印を押す方が、早くて見た目もよいのでおすすめです。
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こういった方法で対処している店舗も実際にあるので、プリンタ購入を迷ったら、まずはプリンタは買わないでキャッシュレス決済を導入し、後でやっぱり必要だなと思った時に、購入してもいいかもしれません。
ちなみに、領収書に「クレジットカード利用」や「CREDIT」など、カード利用と分かるように記載がない場合は、税務上、金銭の受け渡しがあった領収書とみなされてしまうので、記入漏れのないように注意しましょう。
また、通常、お金を払ってもらった時には、「現/預」(現金預かり)ボタンを押していると思いますが、キャッシュレス決済の場合は現金取引でないので、このボタンは押さないように注意しましょう。
レジによってボタンの名前は「クレジットカード/決定」であったり「信」(信用取引=クレジットカード決済)「信用」などの場合もあります。どちらも該当のボタンがない場合は、「掛売」や「貸」のボタンがあればそれを使うといいです。
なお、クレジットカード決済の場合は、5万円以上の場合でも収入印紙は不要です。
クレジットカード利用控え、発行義務はある?
とあるショップで、私がクレジットカードで買い物をした時の話です。
その店は、楽天ペイを使っていました。
普通にカード決済をして、最後に領収書を渡されました。
領収書を受け取って、特に何も思わず帰ったのですが、後から、「そう言えば、電子レシートも紙の利用控えもなくて、領収書だけだったな」と気が付きました。
使用したカードの下四桁などが書かれている物を何も受け取っていませんでした。
また、私が通っている美容院はAirペイを導入しているのですが、カード決済した際に、電子レシートも紙のレシートも渡されませんでした。
たぶん、欲しいと言えば、領収書を書いてくれたのだと思いますが、その美容院では、カード決済の場合は、基本的には何も渡さないという方法を取っていたようです。
実は、利用控えは、絶対に客に渡さなくてはいけないという決まりはないのです。
もらって当然と思いがちですが、クレジットカード利用控えは、必ず発行しなければならないという義務はありません。
ただし、2回払いを超える分割払い・ボーナス払いの場合は、(紙もしくは電子上で)カード控えの発行が義務づけられています。
また、お客様が希望した場合は、1回払いでも発行しなければなりません。
電子レシートしか渡せないときのレジ対応
ちなみに、私の店舗でも、カード決済用のレシートプリンタは使っていません。
クレジットカード決済はSquareで行い、もともと現金会計で使っていたカシオのレジスターがあるので、それで紙のレシートを出して渡しています。
「利用明細が必要でしたら、ショートメールでお送りできるので、よろしければ携帯電話の番号をこちらにどうぞ」
と言って、タブレットの画面をお見せしています。
携帯番号を入れて電子レシートを受け取る人もいますし、「電子レシートはいらないです」と言う人もいます。
どちらかと言うと、不要の人が多いです。
クレジットカード用のレシートプリンターがなくても、今のところ特に困ったことはありません。
ちなみに、私がメインで使っているのはSquareです。
Squareは、電子レシートをショートメールやEメールで送信できます。
携帯番号の入力だけで送信できるショートメールは、お客さんも入力が簡単で、時間もかからないので便利です。
一方、Eメールは、入力するのに時間がかかったり、お客さん自身もうろ覚えだったりすることもあります。
各社の電子レシート対応
エアペイ、楽天ペイなどはEメールでしか送信できません。
また、おてがるPayは、電子レシートが発行できずレシートプリンタが必須です。
STORES決済は、基本的にはEメール送信ですが、決済ページにURLコピーボタンがあるので、使っているデバイスからショートメールやSNSにURLをコピペして送ることが可能です。
電子シートがショートメール(SMS)で送れる点では、Squareが使い勝手がよいです。
今後は電子レシートが主流になる可能性も?
余談ですが、今はレシートと言えば、紙のレシートが普通ですが、今後は、もしかしたら電子レシートが主流になるかもしれません。
経済産業省は、平成30年2月13日から28日まで、電子化された買物レシート(電子レシート)の標準仕様を検証する実験を行いました。
この実験の参加者の多くが、今後の買い物も電子レシートが良いと回答しています。
アンケート回答者の8割弱の方が、今後の買物でも電子レシートを受け取りたいと回答。
「電子レシートと紙のレシートの両方を受け取りたい」を加えると、9割弱が電子レシート を支持する旨の回答を得られた。
さらに、カリフォルニア州では、紙レシートの禁止化の動きがあるようです。
HUFFPOST-紙レシートって必要? カリフォルニア州が紙レシートの禁止化に前進
日本では、まだまだ紙のレシートは使われそうですが、代わりになる領収書やレジスターのレシートがあれば、専用のレシートプリンターがどうしても必要ということはないのではないかと思います。
業態などによっては、やはり必要という店舗もあると思いますが、試しにレシートプリンタなしで導入して、必要性を感じたら改めて購入でもいいかもしれません。
無料のプリンタ内蔵型のキャッシュレス端末も検討してみよう
「レシートプリンタを買うと、高くつくから嫌だな」
という人は、プリンタ内蔵型のマルチ決済端末を導入するのも一つの手段です。
カードリーダーとプリンターが一体型で、1台の機器で決済が完結するので機器同士の相性を気にする必要がなく、スマホやタブレットも必要ありません。
機械は苦手という人にもおすすめです。
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