AirPay(エアペイ)とSquare(スクエア)はどちらも、スマホやタブレットを使ってコストをかけずにキャッシュレス決済が導入できる人気のサービスです。
どのキャッシュレス決済を導入しようかと悩み、最後の最後にエアペイかスクエアか、どちらがいいのか悩む人も少なくないと思います。
この記事では、両者の特徴と導入の際に気を付けたい点や費用など、気になるポイントをあげて解説します。
目次
スクエア・エアペイの比較
Square(スクエア)のカードリーダーは4種類
Squareは、2009年2月にTwitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏がアメリカで設立した決済サービス会社です。
日本では、三井住友フィナンシャルグループの三井住友カードと提携し、2013年5月にサービスを開始しました。
4つの決済端末があり、店舗にあわせた決済端末が選べます。
Squareは店頭で決済だけでなく、請求書をメールで送信して、届いたリンクからクレジットカード決済をしてもらったり、自動継続課金することもできるので、とても便利です。
無料で使えるPOSレジも、かんたんで使いやすく高機能です。
NEW
Squareは、条件を満たす中小事業者を対象に、VISA・MasterCard・JCB・Diners Club・Discover・American Expressの対面での決済手数料を2.5%に引き下げました(月額費用は無料のまま)
エアペイの特徴-中国人向けユニオンペイが決済できる
エアペイは、日本のリクルートグループが提供する決済サービスです。
主要国際ブランドや電子マネー他、中国人向けクレジットカード「銀聯カード(ユニオンペイ)」が決済できます。
一方、Squareは銀聯カード(ユニオンペイ)には対応していませんが、中国人向けQRコード決済WeChatPayに対応しています。
Airペイは、QRコード決済を導入するには、関連サービス「AirペイQR」に別途申込が必要です。
AirペイQRはPayPay、LINE Pay、d払い、auPAY、J-Coin Pay、UnionPay(銀聯)QRコード、COIN+、Alipay(アリペイ,支付宝)をはじめとするAlipay+、WeChatPay(ウィーチャットペイ,微信支宝)に対応しています。
エアペイの関連サービスとしては、「Airペイ ポイント」もあり、「AirペイQR」も「Airペイ ポイント」も、Airペイとは別に申込と審査が必要です。
スクエアとエアペイの費用比較
決済手数料
Squareもエアペイも、各社が定める中小事業の条件にあてはまれば、クレジットカード6ブランドは、通常よりも安い決済手数料で利用することができます。
基本 | 中小向け | |
---|---|---|
Square | 3.25% 大型店用特別料率あり | 2.5% |
月額費用無料 | 月額費用無料 | |
AirPAY | 3.24% | 2.48% 3.24% |
月額費用無料 | 月額費用無料 | |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 3.24% ※業種によりVISA・Masterは1.50%or2.48% | 1.98% 2.38% |
月額費用無料 | 月額 3,300円 | |
JMS | 3.24% | 2.48% 3.24% |
月額費用無料 | 月額費用無料 | |
楽天ペイ | 3.24% | スタンダードプラン: 2.20% |
月額費用無料 | スタンダードプラン:月額 2,200円 ライトプラン: 月額無料 |
NEW
Squareは、条件を満たす中小事業者を対象に、VISA・MasterCard・JCB・Diners Club・Discover・American Expressの対面での決済手数料を2.5%に引き下げました(月額費用は無料のまま)
どちらも月額固定費・解約手数料がかからない
スクエアとエアペイは、機器の使用料やレンタル料などの固定費はかかりません。
また、解約をしたい時はいつでも、解約料や違約金なしでOKです。
振込手数料はどちらも無料
売上金が銀行に振り込まれる際の振込手数料はどちらも無料です。
スクエアとエアペイ-導入費の比較
Tao To Payならカードリーダーを買わなくても導入可能
SquareもAirペイも、Tao To Pay(Squareでの呼び名は「スマホでタッチ決済」)という機能を使えば、カードリーダーがなくても、キャッシュレス決済の受付が可能です。
タッチ決済機能がついたクレジットカードであれば、対応のスマートフォンにかざすことで決済受付ができます。
すべてのスマートフォンが対応しているわけではなく、エアペイはiPhoneで利用可能、SquareはiPhoneの他、一部のAndroid機種でも対応しています。
対応しているスマートフォンを持っていたら、導入費用0円でキャッシュレス決済がはじめられます。
この場合、決済できるのは、クレジットカードだけで、電子マネーなどは決済できません。
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タッチ決済以外のキャッシュレス受付にはカードリーダーが必要
Tap To Payは、タッチ決済対応のクレジットカードの決済ができますが、タッチ決済機能がないクレジットカードの決済はできません。
また、タッチ決済は、暗証番号入力やサインでの本人確認が省略されるため、セキュリティー面からタッチ決済ではなくクレジットカードのICチップ読取りで受付したいと考えている方もいるかもしれません。
その点、カードリーダーを使った決済なら、ICカードのクレジットカードや電子マネー決済の受付も可能です。
カードリーダーの他に必要な機器
エアペイもスクエア(Squareリーダーの場合)も、カードリーダータイプの決済端末を導入する際に用意するのは、
- タブレットもしくはスマートフォン
- レシートプリンタ(なくても利用可)
- カードリーダー
(Squareターミナルは、1台にカードリーダー・プリンタ・POSレジが内蔵されているので、Squareターミナルだけで決済もレシート印刷もできます。Squareスタンドは、カードリーダーが内蔵されていますが、i-Padとレシートプリンターが必要です。)
他に、必要に応じて、キャッシュドロワーなども接続できます。
タブレットorスマートフォンは、適応端末を持っていれば、新たに買わなくてもそれを使えばOKです。
レシートプリンタは、紙の利用明細を発行するのに必要ですが、電子レシートが発行できるので、そちらで済ませられるのであれば、なくてもOKです。
Squareの場合は、Eメールの他に、ショートメールで送信することもできるので、お客様に電話番号を入力してもらえれば、サクッと送信できます。
Airペイは、Eメールでしか送信できないので、電子メールアドレスをお客様に入力してもらわなければならず、数字だけのショートメールに比べて、少し入力に手間がかかってしまいます。
参考記事:レシートプリンターがない店舗の対処法~紙の控えが欲しいと言われたら
スクエアはカードリーダーが安い
サービス | カードリーダー価格 | |
Square | 4,980円 | |
Airペイ | 20,167円 無料キャンペーン中 | |
STORES 決済 | 19,800円 ※条件クリアで無償提供 | |
JMS J-MupsⅡPocket | 23,100円 初回導入無料提供 | |
楽天ペイ | 19,800円 無料キャンペーン中 |
※STORES決済:申込完了後180日以内に10万円以上決済利用
スクエアリーダーは、公式サイトで4,980円で購入できます。
安いですが見た目のチャチさはなく、他社の決済端末よりも格段にスタイリッシュで、機能的にも問題ありません。
カードリーダーは、各社でキャンペーンをすることがあるので、時期によっては、キャンペーンを利用すれば無料で手に入ることがあります。
キャンペーンでカードリーダーが無料で導入できる場合があるので、各社の最新キャンペーンをチェックしてください。
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Android・iOSどちらでもOKのスクエア、Android不可のエアペイ
スクエアやエアペイは、手持ちのスマートフォンやタブレットが各サービスに対応しているものであれば、それを使って決済することができます。
Squareリーダーは、AndroidでもiPad・iPhoneでも対応端末がありますが、エアペイは、Androidは利用できません。
(SquareスタンドはAndroid非対応)
詳しい対応端末は、こちらからチェックできます。
スクエアとエアペイの審査の早さ・通りやすさの違い
スクエアもエアペイも、利用前に、加盟店審査があります。
同じ業種ですが、審査の早さも、審査の通りやすさも違いがあります。
スクエアは審査が早く、すぐに導入できる
スクエアの審査は、2段階で行われます。
審査の完了までにかかる日数の目安は次の通りです。
- VISA・Mastercard・American Express・・・最短で当日
- JCB・Diners Club・Discover・・・最短で3日
- 電子マネー・PayPay・・・交通系・ID・QUICPay・PayPayそれぞれ異なる
審査はスピーディーに行われます。ただし、申込が殺到することがあるので、その場合は、二次審査(JCB・Diners Club・Discover)は2~3週間かかることもあります。
Squareは、審査の難易度も低く、他では通りにくい役務提供のサービスや、前年度の実績がない新規店や、カード決済額の見込みが少ない事業でもSquareの審査は通りやすいです。
もちろん、利用規約に違反していないという大原則がありますので、利用規則は一度は目を通しておきましょう。
よろしければ、こちらの記事もお読みください。
エアペイの審査は厳しめで長くかかる
エアペイの審査の完了までにかかる日数の目安は、次の通りです。
- VISA・Mastercard・ユニオンペイ・・・最短で3日
- その他・・・最短で20日前後
エアペイの審査は、スクエアに比べると、時間がかかります。
何も問題がなければ、最近は最短で20日前後で審査が終わるようですが(時期によって審査のスピードは流動的です)、不備や確認が必要なケースだと、さらに時間がかかります。
また、審査が通った後も、一定期間を経ないと本番決済ができないので、急いで導入したい方には、スクエアの方がおすすめです。
ただ、審査の厳しさに関しては、エアペイは利用規約を変更して、まとめ払いや前払いを条件付きで可能にするなどしており、以前よりは審査が緩くなってるかもしれません。
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スクエアとエアペイの入金サイクル
売上金が銀行に振り込まれるまでの入金サイクルにも違いがあります。
スクエアの方が入金が早いです。
スクエアの入金サイクル
- 三井住友銀行・みずほ銀行---翌営業日
- その他の銀行---週1回(金曜日)
エアペイの入金サイクル
- みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行---月6回
- その他の銀行---月3回
ちなみに、エアペイは、ゆうちょ銀行は使えません。
Squareは連携できるPOSレジが多い
キャッシュレス決済を導入するなら、POSレジと連携すると、日次・月次レポートなどが見れたり顧客管理もできたりと、とても便利でオススメです。
無料のクラウドPOSレジでも、とても機能的なものが多く、会計システムと連携することもできるので、あわせて使うと店舗業務のオペレーションが効率化します。
スクエアは、自社のSquarePOSレジの他にも複数のPOSレジに対応して連携が可能です。
Airペイは、エアレジのみ対応です。
既にいずれかのPOSレジを使っている場合は、対応している方を選ぶと、これまでのデータも生かせるのでよいかと思います。
スクエアとエアペイは併用できる
エアペイとSquareは、どちらもおすすめのサービスです。
入金サイクルの早さを重視するなら、Squareの方がおすすめです。
エアペイのキャンペーンを利用して、安く導入したい方にはエアペイがおすすめです。
また、キャッシュレス決済を利用している店舗は、トラブルや障害時に備えて、複数のサービスを併用している店舗も珍しくありません。
操作のしやすさや、確認のしやすさなどは、どうしても主観が入るので、実際に使って試してみて、自分に合っている方をメインに使い、何かのトラブルで使えない時のための予備として、もう片方を持っているというオーナーや、決済の種類によって決済手数料が安い方を選んで使うというオーナーもいます。
ごくまれに、アプリ側で障害が発生することもありますし、経年劣化や衝撃などでカードリーダーに急に不具合が起こることも考えられます。
修理や買い替えなどでカードリーダーが使えない日が幾日がある場合でも、もうひとつ決済可能なサービスがあれば、そちらを使ってしのぐことができます。
ただし、エアペイのキャンペーンで無料貸与されたカードリーダーの場合、利用実績がないと、エアペイの利用意思がないとみなされカードリーダー代を後から請求されるケースがあります。
例えば、Squareをメインで利用して、故障などにそなえてエアペイのカードリーダーをキャンペーンで無料で手に入れて、普段は使わないというような場合は、代金を後から請求される可能性が高いので、普段からエアペイをそこそこ利用しておかないと危険です。
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以上、スクエアとエアペイについて、解説しました。
なるべく、情報が古くならないよう更新を心掛けていますが、サービスをご利用の際は、公式サイトにて、最新の情報を必ずご確認ください。
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