デザフェスにキャッシュレス決済を導入したいけど、どの決済サービスがいいか、どうやって導入したらいいか分からない。
そんな方のために、デザフェスに向いているキャッシュレス決済サービスの紹介と導入方法について解説します。
常設の実店舗ではないイベント出店は、決済会社によっては加盟店審査で落とされて導入できないケースもあります。
当記事では、イベント出店でも審査に受かりやすく使いやすい決済サービスを紹介します。
目次
デザフェスでよく使われている決済サービス
デザフェスのキャッシュレス決済でよく使われているのは以下の決済サービスです。
この3社が多いです。
また、最近では、レシートプリンター内蔵の決済端末、
- アルファノート社のアルファポータブル
も見かけるようになりました。
これらの決済サービスは、イベント出店でも加盟店審査を通過しやすいのでおすすめです。
また、PayPayも利用者が多い決済です。
PayPayは、決済代行会社経由で導入することもできますが、直接、PayPayに申込をした方が決済手数料が安いです(決済会社経由だと3.24%前後、直契約の無料プランだと1.98%)。
こちらの記事も参考にしてください。
【PayPay-ペイペイ】個人事業主・店舗なし・イベント出店・フリマでも導入利用可能
続きを見る
デザフェスおすすめ決済比較
決済サービスによって異なる点があるので、まずは比較表でざっくり見てみましょう。
※ストアーズ決済は、中小向けの決済手数料が安くなるプランがありますが、月額費用がかかるため、イベント利用には月額費用無料の通常の決済手数料での利用がおすすめです。
決済端末の種類「カードリーダータイプ」と「プリンター内蔵タイプ」
決済端末にもいくつか種類がありますが、デザフェスで使いやすいのは、
- スナートフォンやタブレットとBluetooth接続して使うカードリーダータイプ(Squareリーダー・エアペイ・STORES決済)
- 1台だけで決済が完結するプリンター内蔵タイプ(Squareターミナル・アルファポータブル)
- 決済端末なしでスマホでタッチ決済受付
それぞれ解説します。
カードリーダータイプのメリット・デメリット
iOS・Android対応
iOS対応
iOS・Android対応
Squareリーダーやエアペイ・STORES決済などのカードリーダータイプは、スマホやタブレットのアプリで会計の操作を行い、カードリーダーでクレジットカードや電子マネーを読み取ります。
プリンター内蔵タイプに比べると、決済端末価格が安く、導入費用が抑えられます。
ただ、どんなスマホやタブレットでもOKではなく、カードリーダーごとに対応機種があるため、手持ちのものが対応しているかどうか確認する必要があります。
iPhoneやiPadは対応しているサービスが多いですが、Androidは少し注意が必要です。Android対応と書いてあれば、AndroidならどれでもOKかと思ってしまいますが、中には対応していない機種もあります。
公式サイトのヘルプページ内の対応機種一覧で確認できます。
(Androidは販売機種が多く、すべてをテストしきれていないため、対応機種一覧に掲載されていなくても使用できるものもあります。その場合、何かトラブルがあってもサポート対象外となります)
カードリーダータイプの決済端末は、紙のレシートが必要な場合は、別途レシートプリンターの購入が必要です。
ただ、電子レシートをEメールで送信できるため(Squareはショートメールでも送信可)、プリンターなしで利用することもできます。
プリンター内蔵タイプのメリット・デメリット
アルファポータブルやSquareターミナルなどのプリンター内蔵タイプは、1台あれば他に機器を用意する必要はなく、紙のレシートも発行できます。
機器の相性や、接続状況を気にする必要がないので、機械が苦手な人はこちらの方が使いやすいかもしれません。
SquareターミナルはSIMは内蔵されておらず、Wi-Fi環境(テザリングも含む)がないと利用できません。アルファポータブルはSIMが内蔵されているので、場所を選ばずどこでも利用できます。
もともとの価格は高めですが、アルファポータブルは、決済端末無料で導入できるプランもあり、Squareターミナルも、時期によって割引価格で購入できることもあります。
最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
アルファノート公式サイト→アルファポータブル
Square公式サイト→Square
スマホだけでキャッシュレス決済導入
Squareとエアペイは、スマートフォンを決済端末の代わりに使えるTapToPayと呼ばれる機能もあります。
専用の決済端末不要で、スマートフォンだけで、タッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、デジタルウォレットの決済受付が可能です。
お客さまはカードやスマートフォンを、お店のスマートフォンにかざすだけでスピーディーに支払できます。
Tap to Payの特徴
- このマークがついているタッチ決済対応のクレジットカードが受付可能
- 電子マネーは決済できない
- Tap To Payに対応していないスマートフォンもある
Squareは、iPhone・Androidに対応していますが、Androidは互換性があるものに限るので、対応機種はSquareヘルプページで確認してください。
まとめ:おすすめポイントと注意ポイント
Square
Squareの対面決済の手数料は3.25%ですが、要件を満たす中小事業は、クレジットカードの対面決済は2.5%で利用できます。
クレジットカードの対面決済の決済手数料が2.5%になるのは、年間キャッシュレス決済総額が3000万未満などの条件がありますが、規模が小さい事業ほど条件にあてはまります。
決済手数料 2.5%条件
Squareの決済手数料2.5%の対象となるには、以下の条件を満たしている必要があります。
- サービス業:従業員50人未満または資本金5,000万円未満であること
- 小売業:従業員100人未満または資本金1億円未満であること
- その他の業種:従業員300人未満または資本金3億円未満であること
- 年間決済総額が3,000万円未満であること
上場企業や事業グループの支部は対象になりません。
Squareは加盟店審査が早いのが特徴で、一次審査のVISA・Masterは、早ければ当日審査通過のメールが届きます。
JCB・Diners Club・Discoverの審査は5〜15日程度、電子マネーは申し込みから有効化に4〜9日程度かかります。PayPayも申込できますが、直接申込の方が決済手数料は安くなります(申し込みはこちら→PayPay)。
急いで導入したい人にもオススメです。
Squareリーダー
iPhone・iPad・Androidに対応のSquareリーダーは、定価が税込4,980円と他社と比べて低コストなカードリーダーです。
カードリーダーの購入から到着まで4~5日程度はかかります。
Squareターミナル
Squareターミナルは、プリンター内蔵とPOSレジ内臓の決済端末です。
事前に商品登録をしておけば、会計ごとに金額を入力する必要がないのでミスも防げスムーズに会計できます。
SIMは内臓されていないので、利用にはWi-Fi環境が必要です。スマホからのテザリングでも利用できます。
スマホでタッチ決済
Squareのスマホでタッチ決済なら、決済端末なしでもキャッシュレス導入できます。
iPhoneもしくはAndroidの対応端末で、タッチ決済対応のクレジットカードの決済受付が可能です(電子マネーは非対応)。
Androidは対応端末が限られているので、Squareの公式サイト内のヘルプページで対応端末を確認してからご利用ください。
公式サイトで詳しくみる
エアペイ
Airペイの基本の決済手数料は、クレジットカード非課税3.24%、電子マネー税込3.24%(税抜き2.95%)ですが、2024年12月2日からディスカウントプログラムが開始され、中小事業者を対象にクレジットカードの決済手数料が2.48%に引き下げられました(月額固定費は変わらず0円)。
ディスカウントプログラムは、Visa 、Mastercard®、JCB、American Express、Diners Club、Discoverの6ブランドが対象で、決済ブランド毎に審査があります。
また、不動産、ホテル・旅館、鉄道、タクシー、路線バス、引越し、宅配、旅行代理店等の業種は本プログラム適用外になります。
決済ブランドごとに、ディスカウントプログラム適用の審査基準・条件が異なるため、詳しくはエアペイの公式サイトを確認してください(公式サイトはこちら→AirPAY )。
「AirペイQR」という関連サービスでは、QRコード決済も取り扱っています(エアペイとは別に申込が必要)。
Airペイの審査期間は、早ければ申込から3日程度で一次審査の結果が通知されますが、混雑していることも多く、日にちがかかることがあります。また、審査通過をしても、しばらくはトレーニングモードのみ利用可能で、本決済は審査通過後10日程度経過してから利用可能になります。
急いでいる時は、Squareやアルファノートのアルファポータブル・ストアーズ決済など、導入までの期間が短いサービスの方がおすすめです。
エアペイのカードリーダー
エアペイはiPhone・iPadで利用可能なカードリーダータイプの決済端末です。
はじめて導入の方向けに、決済端末を無料提供するキャンペーンをしていることが多いです(時期によってはiPadも無料のキャンペーンもあり)。
(エアペイの利用を目的としない申込の場合、後から端末代金を請求されることもあるのでご注意ください)
エアペイは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの他、中国のクレジットカード、「銀聯カード(UnionPay ユニオンペイ)」にも対応しています。
エアペイのiPhoneのタッチ決済
エアペイは、カードリーダーなしでもiPhoneでタッチ決済対応のクレジットカードの決済受付が可能です(電子マネーは非対応)。
最新のキャンペーン情報などは公式サイトをご確認ください。
STORES(ストアーズ)決済
STORES(ストアーズ)決済は、条件をクリアすれば決済端末が無償提供されます。
申込をして加盟店審査を通過すると、カードリーダーが自動配送されますが、申し込み完了後180日(約6ヶ月)以内に、STORES 決済 利用額が合計売上10万円以上となると、カードリーダー代金は請求されません。
分割払いにも対応しているので、高額な商品を取り扱っている人には特におすすめです。
STORES(ストアーズ)決済は、2024年12月から新しいプランが開始されていますが、イベント出店での利用であれば、月額費用がかからない通常プランがおすすめです。
STORES 決済 は電子マネーの決済手数料が他社に比べて安く、また中国人向けQRコード決済「WeChatPay」にも対応しているのが特徴です。
ストアーズ決済の加盟店審査は、最短翌2営業日でVISA ・Mastercardの一次審査の結果が通知されます。
JCB・American Express ・Diners Club・Discoverの二次審査は一次審査後最短5営業日程度かかります。
ストアーズ決済は、iOSにもAndroidにも対応していますが、電子マネーは一部のAndroid端末は対応していないので、公式サイトのヘルプページで対応機種を確認してください。
詳しくはこちら
アルファポータブル
アルファポータブルは、アルファノートが提供するプリンター内蔵の決済端末です。
SIM内蔵で屋外でも利用できます(Wi-Fi・Docomo4G回線対応)。
決済端末の無料キャンペーンが行われており、初期費用をかけずに導入しやすい決済端末です。
持ち運びに便利な端末でイベントでも使い勝手がよく、デザフェスでは最近導入が増えはじめています。
決済手数料は、3.24%~です。決済種類が多く、様々な決済に対応できます。
導入までの期間は都内近郊であれば最短2営業日とスピーディーで、1台で決済可能のため、他の機器との相性や接続のトラブルを気にしなくていい点もおすすめできます。
詳しくは公式サイトへ